2006年02月04日

ゲームの名は誘拐

久しぶりに活字ブームがやってきて図書館に行ってきました。
とりあえず東野圭吾を読んでみたいと思ったのですが、近所の小さい図書館には1冊しか残ってなかったので選択の余地なく借りてきたのが『ゲームの名は誘拐』。

以下ネタバレで感想を書きます。
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2005年09月11日

NANA 2

「ねえ、瞳。
あの頃の君はポケットの中いっぱいに
夢と希望をつめこんでいたね。
そのポケットには小さな穴があいていたのに。
こぼれおちた宝物を拾い集めて届けるために
僕は君を探し続けてるんだ。今も、ずっと…」





つーことで、
『NANA』の最新刊を読んだわけですが。






みんなヤリまくり。






なんですか、これ。
女子高生向けのレディースコミックですか。


以前も『NANA』については記事にしたんですけど、
4巻くらいまではホントにおもしろかったんですよ。


地元で知り合いつき合った章司を追いかけて上京してきたものの
章司が他の女の子に心変わりをしてしまい奈々がフラれるまでは
現実感ある設定だったし、
ずっと主人公レベルだった男が脇役にまわるってゆーのも
新鮮だったし、
調子にのってる奈々がちゃんとフラれてすっきりしたし。


でも、もう、人気バンドのメンバーとすったもんだしだしてからは
夢見る少女じゃいられない中年女性には「ハア?」ってカンジです。


なんでミーハーで脳内色恋で
困ったとき(=ここぞというとき)にはすぐに泣いて逃れる奈々のことを
みんなカワイーとか思って好きになっちゃうんでしょうか。理解不能。
あと、ナナはレズなんでしょうか。



しかし、


これだけヒットしてるんですから必ずその要因がある訳でして、


そのひとつが、冒頭で三流ライター安ひとみが書いた文章のような
未来からの語りかけ戦術だと思うんです。




「ねえ ナナ
今も恋する乙女達は
ナナの歌を聴きながら
ナナとレンの物語を語り継いでいるよ
だけど あたしが見たかったのは
あんな悲しい結末じゃなかったのに」





このように
何か未来には不幸な出来事が待っているんだな、という
信号が送られるとやはり続きが気になります。



これは野島伸司や北川悦吏子もよく使う手です。




「あの時の僕たちは、ただそこに砂の城を築こうとしていたんだね。
ほとんど人の来ることのない、小さな公園の片隅に…」
                           『高校教師』




「ねえ、柊二。
あなたと会って、ラスト何ヶ月かで私の人生は、
星屑をまいたように輝いたんだ…」
                     『ビューティフルライフ』





物語の内容はどうあれ受け手をひきつけるには
効果的な戦術であり、
『NANA』はこういうセリフの使い方が上手いと思いました。



あと、映画でナナを演じる中島美嘉さんは化粧が濃すぎるので
永瀬正敏さんは注意してあげたほうがいいとおもいました。


NANA.jpg




<おまけ>
♪選挙の日って ウチじゃなぜか 投票行って外食するんだ


それくらいのオプションつけないと投票に行くモチベーションが
上がらないので帰りにデニーズでごはん食べてこようとおもいます。

「いらっしゃいませ。お一人様ですか〜?」て
あんまり大きい声で聞かないでください。



安ひとみ、安ひとみに清き1票を!
posted by 瞳 at 15:51| Comment(17) | TrackBack(0) | 読書ノジカン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月06日

青春のいじわる

まず基本的に


「自分は一人で生きていく」と


いじけ気味の
強い覚悟を決める


そのうえで


もし「一緒にいたい」と
言ってくれる人がいたら


心から感謝して
共に生きる







『シガテラ』の最終巻、
最後までさらっと読みました。
涙のひとつもこぼさずに。


その後、最終話とその1コ前をくり返しくり返し読みふけってたら
だんだん鼻がツーンときて、久々に泣きました。


読めば読むほど泣けました。


30過ぎの人はかなりヤられると思います。


でも、けっして悪い涙じゃない。


生きるってこういうこと。




今日のランキング

posted by 瞳 at 02:11| Comment(4) | TrackBack(0) | 読書ノジカン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月16日

たとえばぼくが死んだら

また、道、聞かれましたよ。


銀座のド真ん中、三越の交差点で
外人の中年女性にちょっと早口の英語でなんたらかんたら。


もう、ね。ある意味いじめ。


こんな大人数の中で
あえて平面顔の私を指名しなくっても。


もう、ね。バリバリ日本語で言ったから。



「ごめんなさい」



sorryも出てきませんでした。


中年女性外人はア、ハーンと2、3回うなづいてから
ニッコリ笑って「ok、thank you」と足早に過ぎ去りました。


ねえ、誰か。
私をNOVAに連れてって。
I am Hitomi. Good evening.



さて、ここ何日か
ちょっとコメント欄でくつろいでいました。
瞳のブログを楽しみにしてくれている心優しい皆様、
お待たせいたしました。
I love youより愛してます。


でも、今日はあんまり楽しくない記事を書こうと思います。


いつもするどい視点とびっくり画像で目が離せない
めぐりんこさんのところで、
『完全自殺マニュアル』のことを取り上げてました。



【愛知県は7日、自殺の方法などを記した書籍
「完全自殺マニュアル」(鶴見済著、太田出版)を、
8日付で有害図書類に指定すると発表した。】




そうで。


私、この本、買いました。


一人暮らしをする時、ダンボール4箱分の本とCDを
BOOK OFFに売りましたが、
この本は後生大事にと持ってきました。


コレ、初版が1993年7月になってるから
もう12年前になるんですね。


12年前。


本気で自殺を考えたりしていたワケじゃありませんが、
でも、「死にたい」って思う回数は
今よりもはるかに多かったなあ。


で、本屋でふと目が留まったこの本を手にし、
パラパラと読んだら最後、
グググと惹きつけられレジにてお買い上げ。


面白いですよ、これ。
自殺についてのあらゆる方法の
致死度や苦痛さを淡々と説明し、
色々なケースを紹介していて。


その情報量は膨大でわかりやすく、
著者・鶴見済氏がかなりたくさんの文献を
調べてくれているのだと思う。


生きることの素晴らしさを綴る方たちによく見られる
押し付けがましさみたいなものは微塵もなくて、
むしろ「より多くの情報を提供しよう」という著者の
サービス精神を感じます。


あくまで「自殺を実践に移すためのテキスト」という
趣旨で書かれているため、
著者の自殺についての考えは
「はじめに」と「おわりに」で触れているだけなのですが、
その「おわりに」に書いてある


〜「強く生きろ」なんてことが平然と言われている世の中は、
  閉塞してて息苦しい。息苦しくて生き苦しい。
  だからこういう本を流通させて、
  「イザとなったら死んじゃえばいい」っていう選択肢を作って、
  閉塞してどん詰まりの世の中に風穴を開けて風通しを良くして、
  ちょっとは生きやすくしよう、ってのが本当の狙いだ。


ってことが、この本の存在価値だと思います。


情報っていうのは偏ってちゃやっぱりダメだと思う。


生きることの素晴らしさばかり垂れ流されても生き苦しい。


私はこの本を読んで、


「よーし、では人類が考えだした芸術品と言ってもいいと
絶賛されている首吊りで、いっちょ死んでみるかー」


とは、まるで思わなかったし、むしろ、


「ああ、古今東西、みんな虚しさを感じて生きてるんだなー。
生きるって別にドラマみたいなハッピーが
散りばめられているワケじゃなくって、
ただ延々と同じことが繰り返されるもんなんだなー」


と悟った。


青少年だってそれほどわからんちんじゃないと思いますがね。
有害図書に指定して
逆にわざわざ好奇心を煽るようなコトしなくてもね。


ということで、12年ぶりに読んでみたけど
やっぱり面白かった。


名作は色褪せない。



4872331265完全自殺マニュアル
鶴見 済


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今日のランキング・オブ・ジョイトイ
posted by 瞳 at 02:52| Comment(16) | TrackBack(1) | 読書ノジカン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月26日

NANA

セールス2,000万部突破!

今秋映画化決定!

大物歌手多数参加、トリビュート盤アルバム発売!


あの人気ブログでも注目!


今や社会現象!


とまで言われた少女マンガがこちら。















4088562097.09.MZZZZZZZ
『NANA』です。


『NANA』に関しましては、
2年くらい前に会社の子に借りて5巻くらいまで読んだものの
その子が寿退社してしまい
以後続きを読んでいないので
なんともコメントしづらいのですが、










おもしろかったわーい(嬉しい顔)




大のオトナがハマりましたよ。
自分で買うほどまではいかないけど
続き読みたいナ。


しかし、2,000万部て。
想像つかんな。
印税いくら入るの?
マンガ家いーなー。
テレビ見ながら仕事出来るし。

かくいう私も
小学生の頃とかマンガ家になりたくて
キャンパスノートに描いていました。




いつも表紙と3ページくらいで終わってました。



そう、


主人公が朝起きて
「わー!寝坊したーっ時計
ってあわてて登校して
ハンサムボーイとぶつかって
ほわほわほわ〜ん揺れるハートとなる


ってなとこで限界です。




自分の才能のなさに気づいてからは
お決まりのコース。




「マンガ喫茶を開きたい」




と思ってました。


ええ、出来るものなら今でも。

代官山あたりのオサレなカフェスタイルで
オタクの方お断り、みたいな。

ええ、ムリですね。
商売成り立ちませんね。
マンガ喫茶にとって
オタク様は神様です。



と、まあ、瞳はマンガ好き好きっ子なんです。
近頃はよく行くレンタルビデオ屋で
レンタルコミックも始めたので
またマンガにハマってきております。
『NANA』もそのうち、ぜひ完読。


しかしながら
私たちの時代にもカリスマ的少女マンガが
ありました!

それがこちら。




























4088492358.09.MZZZZZZZ
『ホットロード』



これ、ホントハマりました。


”春山は   5m   そらをとんだ”


なんてところは嗚咽するくらいの号泣。
(わかる人はわかってください)


紡木たく、よかったなぁ。
それまでのお目々ぱっちりくりっくりの少女マンガ概念を
打ち破るリアルな描写。


例えば


”学生服の上に着るステンカラーのコートのえりを
立てて折って安全ピンで留める”
(わかる人はわかってください)


なんてところまでリアルに描かれていて、感動。


そして何より男がかっこよかった!
ここ大事です。萌え〜揺れるハート 


紡木たく、もうマンガ描かないのかなあ。
絶頂期でやめる、なんてまたBOφWY的美学。

つか
もう印税だけで食べていけるのかなあ。

いーなー、マンガ家。



今日のラーンキーングー!あれ、あれ?

posted by 瞳 at 11:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書ノジカン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月14日

あなたのためにできること

横山秀夫の『半落ち』完読。

ネタバレするとアレなんで、詳細はアレですが、
この本を読んで
私も主人公と同じコトをしてみようか、と検討。
しかし、今スグっていうのもまたアレで、
どうしたものかなあ〜。う〜ん、そうだなあ〜・・・。

40才になったらっていうのはどうでしょう?

なんてホントアレだな。
そんな先の事として設定を置く様じゃ
私の決心もヌルイっちゅーか
お前ホントにヤル気あんのかよっ!?的つっこみが
聞こえてきます。ごめんなさい。

まあ、先の事は誰にもわからないので
なんとも、な感じではございますが、
一瞬たりとも一人の人間に
「よしっ、私も!」と思わせたのは
この本の力のあるところでして
一つぐらいは自慢話を持っていたい   
そういう人間に私もなりたい所存でございます。

<追記>
私もしてみようか?て妻殺しではないです。念のため。
今年話題になったあの作品でも注目されたアレです。ややネタバレ。


半落ち
横山 秀夫


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<更なる追記>
この本を読んで東京地裁勤務という
スバらしい肩書きを持つ友達・出来杉くん(仮名)を思い出す。
もう3ヶ月ほど連絡を取っていないが元気だろうか?
とそこへ当の出来杉くんから「飲みに行こうよ」とメールが!
マリックもビックリのハンオチパワー。
posted by 瞳 at 19:19| Comment(0) | TrackBack(1) | 読書ノジカン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする